
【40代 大腸がん】美味しく、楽しく、末永く。はじめよう!大腸がん予防「外科医が教える大腸がんのウソ・ホント」その公開講座を聞いてきた
こんにちは Kawasaki-channel です。
「美味しいものを食べる」
それには、健康な胃と腸が大前提。
ということで、
この度、講義を拝聴してまいりました。
概要
日時:2019年12月19日木 14:00-15:30
会場:川崎市立川崎病院
講師:
第1部 外科 副医長 近藤 崇之 先生
第2部 食養科 清水谷 弘美さん 病態栄養専門認定栄養管理士
受講:無料
定員:120名 当日先着
交通:JR川崎駅 東口 23番のりばから直通(ワンコインバス100円)
当日の様子
会場は、川崎病院の講堂、13:30 開場でしたので、わたくしは13:40に入りました。
すると座席は、およそ80%近く埋まっていて、ものすごく関心が高いことをうかがわせます。
入り口で受け取った今回の講義の資料に目を通しながら開始を待ちます。
その間にも、どんどん参加者が入り、開始のアナウンスがあるころには、ほぼ100%の座席が埋まりました。
講義内容
がんは増えている
30%
日本人の死因の30%は「がん」でなくなっています。
2016年度の統計では、
がんで死亡する人の全体で、1位が「大腸がん」で、その数はおよそ15.8万人。
では、どうやってがんと闘うのか?
相手をよく知る
大腸は、170㎝程の管腔臓器であり、その中を便が通過して行きます。
がんはあらゆるところにできますが、「できやすい部位・できにくい部位」があります。
できやすい部位・・・直腸、S状結腸などお尻に近いところ
この部位のがんにかかる人が多く、大腸がん全体で見た場合には、50%を占めます。
ステージについて
大腸がんのステージは、
ステージ 0 粘膜の層
ステージⅠ 筋肉の層
ステージⅡ 周囲に拡張
ステージⅢ リンパ節に転移
ステージⅣ 肝臓、肺など離れた臓器に転移
各ステージの生存率(5年後)
ステージ 0 94%
ステージⅠ 91.6%
ステージⅡ 84.8%
ステージⅢ 77.7-60.0%
ステージⅣ 18.8%
がんと闘う方法
早期発見
- 症状
- サイン
これらが出る前に見つけることが第一です。
なぜなら、次にあげるような症状が出た時には、すでにがんが進行している可能性があるからです。
症状
- 便に血が混じる、赤みがある
- 便が細くなる(親指以下のサイズ)
- 便秘・下痢を繰り返す
- 残便感がある
チェック
- 毎日、必ず便の状態をチェックしましょう。
- 色、形を見ることを習慣づけることをお勧めします。
- サインが出たらスグ、病院で受診しましょう。
大腸がん検診
症状やサインが出る前に知る方法は、がん検診を定期的に受けることです。
大腸がん検診(便潜血検診)、いわゆる検便検査を受ける人は、日本では40歳以上で
男性 41.4% 女性 34.5%
女性は3人のうち、二人、男性は10人中6人は大腸がん検診を受けていないということになります。
でも、あの「検便」っていうのは、実際面倒というかなれないのでどうも、、ですよね。
便の検査だけで本当に大丈夫?
陽性を検出する確率・・・ 45%
数字的には、あまり高くはないですが、あまり高い検出率にすると、正常な人でも「陽性」が出るため、コントロールされている。
しかし、、、
前臨床期間
大腸がんの前臨床期間は約7年、非常にゆっくりと進行してゆく「がん」ということです。
この前臨床期間を踏まえて検査を毎年受診しますと、5年間連続で受けた場合の検出率は 95% *1になりますので、毎年「大腸がん検診」を受けることが大事です。
外科医の本音
便潜血検査はもちろんですが、、、
40-50歳までの間に、一度は「大腸内視鏡検査」を受信されることをお勧めします。
もちろん、50歳以上の方でも、この機会に受けていただきたい。
メリット
- がんが発見できる
- ポリープを発見できる
- ポリープができやすい体質かどうかがわかる
- ポリープを発見できれば、その場で切除できる
- 市立川崎病院 1600件/年
大腸がんは、ポリープからがんが発生するケースが多いので、ポリープを発見することは、大腸がんの予防に非常に有効。
ただし、ポリープの大きさや部位によって、その他患者の生活環境や状況により、切除・経過観察の判断になります。
治療
腹腔鏡手術(ラパロ) 85.8%
市立川崎病院では、がんの手術は、開腹式(オープン)、腹腔鏡手術(ラパロ)の2種類があり、そのうち腹腔鏡手術は全体の85.8%になります。
最新では、3D映像による腹腔鏡手術も行っています。
開腹式に比べて、患者さんへの負担が少なく、カメラの拡大効果により観察が容易になり手術も繊細になります。 また、ほとんど出血もなくて済み、10cc以下(採血検査でとる血液の量よりも少ない)ということも、よくある例です。
肝臓に転移した場合の治療
肝臓のがん切除手術も腹腔鏡手術によって行います。近辺の病院では、あまりやっていないと思います。
市立川崎病院には、「日本肝胆膵外科学会高度技能専門医」が在籍しており、手術も上手い。
この「日本肝胆膵外科学会高度技能専門医」は、日本にまだ100名ほどしかいません。
化学療法
いわゆる「抗がん剤」 点滴、内服で腫瘍を小さくする、進行を遅らせることができます。その結果、手術に至ります。
市立川崎病院の化学療法では、日帰りでできます。外来治療センターで、リクライニングチェアに座って点滴を受けます。
ケア
ストマ
ストーマとは、ギリシャ語で「口」
医療では「人工肛門」のことです。
状態により、肛門からの排泄ができなくなった場合、おなかの横から穴をあけて、そこにストマを設けて、ストマ袋・パウチを用意して排泄するようになります。
ストマを嫌気する傾向にありますが、著名人でもストマで活躍されている方も多数いらっしゃいます。
WOC 皮膚・排泄ケア認定看護師
市立川崎病院には、「WOC 皮膚・排泄ケア認定看護師」が4名在籍しています。
ケアも充実していますので、ご心配な方、悩んでいる方がお近くにいらっしゃれば、ご相談ください。
総括
予防
- 毎日のチェック
- 大腸がん検診
- 内視鏡の検査
- 遺伝子検査
血縁の中に3人以上のがんにかかった人がいるという方は、遺伝子検査をしてみることもお勧めします。
リスク回避
一般的にも言われていることで、インターネットで検索するとスグに出てきますが、大腸がんになるリスクには、次のことがあります。
- 飲酒
- 肥満
適度な運動をする、飲酒を控えることが「大腸がん」にかからないためには大切です。
Beauty online studio SOELU(ソエル)
市立川崎病院のメリット
すべてがそろっています。
- 内視鏡
- 腹腔鏡手術
- ロボット
- 放射線治療
- 化学療法
- PET
- MRI
- CT
- WOC
まとめ
市立川崎病院 外科副医長でいらっしゃる近藤先生の講義でしたので、内容が病院のACのようになってしまいましたが、すみませんテントーKawasakiは関係者ではありません。
さて、、、
内視鏡で、実際にポリープを切除する動画を見せていただきましたが、とてもきれいな画像で分かりやすく「みごと」と言わざるを得ませんでした。
また、腹腔鏡手術による、大腸がん、肝臓がんの切除手術も見せていただきましたが、神業のようなシーンをみて
「・・・」
また、普段はお目にかかる機会がない技術的な部分をみると「最先端医療」を実感しました。(すごいですよ本当、宇宙ステーションのドッキングのような・・)
やっぱり、専門の方の話は聞いておいて正解です。
健康診断とがん検診は受けていましたが、大腸の内視鏡(人間ドッグ)は、いままで考えたことすらなし。考えが変わりました。
来年、早い時期に受けてみるつもりです。
以上、大腸がん予防の講義レポでした。
(第2部 腸活の講義に関してはまた)
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